2024.01.09

寝正月

お正月休みに入るや否や発熱 → 10日間寝込んでました。

ちょっとだけお正月休みを長めにいただくことになり、ご迷惑をおかけしました。

47年生きてきて、こんなに寝込んだり、熱が続いたりしたのは初だと思うので、そこで思ったことを書いてみます。

正月休み、病院一斉におやすみ

当たり前といえば当たり前ですが、一般診療がやってなく救急診療のみ。

熱が上がり続けるので、計2回救急診療を受診しましたが簡易な診察しかできない、と。

40度近い熱を押してフラフラしながら病院に向かう私。

病院で嫌がられる私。

違う病院に電話しても嫌がられる私。

医療は民間事業なのか、半公共事業なのかと考えされました。

大量に税金が投入されてるんだから、100%民間事業と同じスタンスなのはどうにかならんものかなとは思いました。

私ぐらいのフラフラぐらいは病院にすると日常的に発生する事象で「死ぬことはないから大丈夫」なレベルなのかもしれません。

そこで死んでたら、私が運が悪かったということでどこかから咎められることもなく、終わってた話なのかもしれません。

「そこまでビジネスライクに割り切ってるんだ」

どこかで線を引かないと終わりがないビジネスなのかもしれません。

自分の仕事観、仕事のやり方ももう少しビジネスライクにした方がいいのかなと考えさせられました。

「いつ」がわからないと不安になる

インフルにかかってたみたいなんですが、最初の検査で陰性判定されてしまい、薬で治療するタイミングを逃してしまい、苦しんでた私。

いつ熱が下がるんだろう。

いつ体調がよくなるんだろう。

いつから仕事を再開できるんだろう。

いつか体調はよくなるんだろうか。

「いつ」がわからないことは、本当に苦しかったです。

いつまで我慢したらいいのかわからない。

うちの生徒の皆様もデザイナーや自己研鑽のための学びの道中

「いつ “できる” になるんだろう?」

と「いつ」がわからない日々は、私が想像するより苦しいのかもしれないな、と頭をよぎりました。

お医者さん側も何もわからない状況で何も言いようがないのもよくわかります。

「いつ就職できますか?」と私が聞かれるのと同じで、答えようがないのかもです。

当たり前の日常が送れる喜び

仕事をする。
家族と楽しく過ごす。
お酒を飲みながら、うまいものを食べる。

当たり前の無限ループにどこかで疲弊してた気もしますが、当たり前のことを何一つできない苦しみ。

スマホを触る気力もなく。

「日常」のありがたみを感じさせられた10日間でした。

まとめる

という感じで、人間、カラダが弱っていると前向きな発想など全く出てくることもなく、ただただ苦しいだけなんだな、と。

どんな能力、技術、熱意も考えて動けない状態ではゼロと変わらない。

自分自身ではメンタルコントロールをしていたつもりですが、結局は酒や食に逃げてたんでしょう。

とりあえず、自分の器の小ささと脆さを認識しながら、平々凡々と生きていきます。

ダメな自分とうまくやっていく

2023.12.11

ダメな自分とうまくやる

「デザイナーになる!」

と一念発起し、スクールにご入学いただく。

誠にありがたいことです。

が、しかし。

その方が

「デザイナーになれるか?」
「デザイナーになれるように導けるか?」

の前に立ちはだかる2つの大きな課題があります。

①学びや意志を継続できる方なのか?
②デザイナーになるだけの最低限の潜在的能力を持ち合わせているか?

ということで、この話を今日はしてみます。

学びや意志を継続できる方なのか?

うちのスクールは1回90分の授業ですが、きちんと課題をやったり復習したりしながら週1回でも通える人はまず就職できます。

ちょいちょい

「毎日通えますか?」
「1日何コマ受講できますか?」

とのご質問をいただきます。

「感覚を身に付ける作業」に時間がかかるので、毎日とか1日2コマ以上の授業はもったいないって思ってます。

感覚が身に付くまでの時間を、少しでも与えて欲しいのです、ご自身に。

ですが、週1回きちんと受講できる方のパーセンテージは50%いるかいないかです。

・「デザイナーへの転職の優先度」が日々の中で高くない
・思ってたより難しい・苦しい・めんどくさい・飽きる
・もともと継続力が弱い
・自己調整力のなさ

の辺りが理由だとは思います。

起業後、私が学んだことの一つは

「週1回決まったことを毎週遂行する」

方は、社会の中では希少価値が高い存在だということです。

デザイナーになるだけの最低限の潜在的能力を持ち合わせているか?

こればかりは本当にわかりません。

入学時に「この人は入学しない方がいい」と思ったら、その方向で説得しています。

・人から見られることへの意識がたぶん低い
・デザインを学ぶことを簡単でラクなものだと思っている
・30歳を超えて今までに何かを成し遂げたことがないのに、自分は社会からゼロからのチャンスをもらえると思っている

等々でしょうか。

広告デザインする時にいろんなことを考えないといけません。

そして、それをアウトプットする時にはある種の美的感覚であったり、脳内の置換能力がないと厳しいと私は思います。

・今まで生きてきた中で、物事を分析し、仮説を立て、実行したという経験があり、そういう感覚が身に付いているか?
・他者(他人だったり、モノだったり、事象だったり)への好奇心、気配り
・人がつくったものをたくさん見たり、聞いたり、体験したり
・自然をたくさん見たり、聞いたり、体験したり
・それらを人に語ったり、文にしたり、考えたり

このあたりがないとかなり厳しいんじゃないのかなって仮説を立ててます。

解決法

「継続力」に関しては「自分は決めたことを守れないダメ人間」と自己評価し、

「絶対に1回受講終了したら、次の予約をすぐに取る」
「毎週何曜日の何時に予約をしておく」
「土曜か日曜に、絶対3時間は課題を作成する」

とかを決めることで改善でないでしょうか?

あと「毎日受講したい」「1日早くマスターしたい」「片道2時間ですけど教室での受講希望です」と伝えてくる方々のほとんどは「無謀な計画」を立ててるんです。

夢は大きくて全然いいと思うんですけど、自分のキャパシティを遥かに超える計画を立ててる時点で無謀なだけで、結局実行できない自分に自分で苦しめられる結果になるだけなのでは、と。

「デザイナーになるだけの最低限の潜在的能力を持ち合わせているか?」

に関してはインプット(見る・読む・聞く・体験する)、アウトプット(作る・書く・話す・行動する)の量を増やすしかないのでは?って思います。

インプットをできるだけ言葉や形にする。

そのような繰り返しの中で、物事を見る目や意識が変わっていくことに期待して。

「人生で怒られた回数」が私より多い方って、たぶんめちゃくちゃ少ないと思います。

私自身、誰よりもダメ人間であることを自覚しています。

めんどくさいことは逃げりゃいいって思いますが、社会的な立場的に逃げれないこともあります。

ダメな自分でもできることを積み重ねていくしかないと開き直って生きていく日々です。

2023.10.25

移転したり。オンラインサロンを始めたり。

本日より移転して、新たな事務所での業務を開始しております。

開業から11年半お世話になったビルを出ることに。

かつてはビル内の3部屋借りてたり、前の部屋は同時に20人ぐらいは入れるサイズでしたが、時代の流れと共に弊社も変化し、デザインスクール業の形も変化していかねばです。

あと何年も今みたいに呑気に朝から晩まで働けないと思うので、くそハゲオヤジの最後のひとふりを見せつけてやろうと。

世のため人のため息子のため嫁はんのために頑張っていく所存であります。

そんな感じで貧乏暇なしな日々を過ごしておりますが、今年からちょこちょこ新しいことも始めていっております

9月末からデザインのオンラインサロンを始めました。

時代のニーズがチョコザップにあるなら、とスクールとは違った価格設定でのデザイン学習の場の提供を考えました。

社会に

・大人が集まる仕事以外の場所
・大人が気軽に学ぶ場所

が足りてないと思い、オンラインサロン計画をいろいろ考えてました。

「1人も集まらんやろう〜」と思ってたら、3人もお集まりいただき、始めて1ヶ月ですが体験参加の方も徐々に増えてきております。

長いスパンで見ていますし、自分が提供したいコンテンツを考えると多人数は対応しきれません。

人との接点から何かは生まれる。

自分が行動すると何かが変わる。

これらは起業を通して一番学んだことだと思います。

長らくスクール運営や会社運営で余裕がなく、新たな接点をつくったり、新たな事業を始めることがありませんでした。

サロンを始めて、自分自身早速学んだこと、考えを改めたことがあります。

「40歳を超えて何かを学ぶということはかなり難しいこと」

スクール運営を通じて私はそう感じています。

スクールでの授業では

「デザインを仕事にする上で最低限必要な意識・知識」

をお伝えしておりますが、その何%が伝わっているのだろうか。

何十万円という授業料を取り返してほしいですし、それだけのものを得て欲しいですが、なかなか伝わらないもどかしさを日々感じます。

オンラインサロンの方は、おそらく30〜40代だと思うのですが、皆さん細かいところまでメモを取ったり、必死に学んでいる様子が伝わっています。

おそらくサロンのメンバーの方は、すでにお仕事等でデザインをする必要があり、そこで苦しんだ経験があるから、自分事として目の前の情報を捉えることができる。

生徒の方々は、どうしてもデザイナーというお仕事がどういうお仕事で、どれぐらいのレベルを求められてるかもイメージできていないため、目の前の情報が他人事になってしまうのかな、と思います。

それが自分の仕事になって一旦苦しんだ後であれば、スポンジのように吸収できるのかもしれませんが、何もない状態からだとこちらからの情報の山の押しつけになってしまっているのかもしれません。

マンツーマンだから他人と比べられるような状況もないですし。

ま、立ち位置が全然違うもので、スクールは

「デザイナーへのスタート地点」

だから、まずは

・デザイン=楽しい
・全てのものには理由がある

から伝えていく場所でもあります。

オンラインサロンを通じて

「すでにお仕事としてデザインに携わっているけど、どうやって学べかいいかわからない」

方がたくさんいることを知れました。

今でも十分楽しいですが、キャパ的にもう少し増員可能なので、物事の本筋から考えるやり方を共有し、ひとりでも楽しくお仕事できる方が増えればと思います。

スクールも最近プチ人気ですが、まだまだ受講枠は空いておりますので

「デザイン力を身に付けて、デザイナーになりたい!」

という方のご入学をお待ちしておりまーす。

著者

著者

大阪本町制作所デザインスクール代表。講師。株式会社大阪本町制作所 代表取締役。初老のおっさん。