2024.07.03

ユーモア

「どうすれば目の前の人がデザインマスターになれるか?」を日々考える業な私。

真面目さ。

デザインへの熱意。

つくること=楽しい、な感性。

美的感覚。

理解力。

忍耐力。

プライド。

そういったものが必要だと思いますし、順調に成長、プロのデザイナーになっていきます。

ただ、大切なことは「プロのデザイナーになる」ではなく「プロのデザイナーになって幸せに働いていく」だと考えいてるので、そう考えた時にほとんどの方に足りないと思うものがあります。

逆に上記の要件をそんなに満たしてる気がしない私が唯一持ち合わせているものかもしれない。

ユーモア。

「就職してもいつか壁にぶち当たるんじゃないかな?」

そんなことをよく思うわけですが、それは「ユーモアがなくてもうまくいく業界なのかなー?」と思うのが理由です。

ということで、みんな大好きChatGPT師匠にユーモアについて聞いてみました。

「どうすればユーモアになれますか?」

1. 観察力を養う
2. 他の人のユーモアを学ぶ
3. 自分のユーモアスタイルを見つける
4. 失敗を恐れない
5. 自分を笑う
6. ポジティブな態度を保つ
7. 練習とフィードバック

ユーモアのセンスを磨くには時間と努力が必要ですが、楽しみながら取り組むことが大切です。

らしいっす。

ChatGPT師匠的には後天的にも身に付く能力らしいです。

が。

しかし。

右手にユーモア、左手にハッタリを握りしめて生きてきた私。

幼、小、中、高、大、結婚式の二次会と人前に立ち、笑いを取る役を与えられてきたわけですが、ウケたことの方が多いとは思いますが、たまにスベることもあるわけです。

で、これが非常に凹むのです。

夜、寝れないぐらいのレベルで凹むのです。

めちゃくちゃ傷つくわけです。

単なる自爆ですが。

そこからテレビ、ラジオ、マンガ、オモロいやつとの会話、社宅の共同風呂でのオモロいおっさんとの会話をマネてみたり、うまくいかなかったりを繰り返すわけです。

学年全員の前に出てフザけるやつは、アホな目立たがり屋だと思われがちですが、

「誰かがアホにならないといけない」

「みんなを楽しませないといけない」

と勝手に重い責任を背負い、覚悟を決めていたりします。

受験勉強や部活動、大学の研究や就活等でみなさんが忙しい時に、こっちはそんなことを必死にもがき苦しみながらやってたわけです。

人は20代、30代、40代と年を重ねていくにつれ、己の中のリミッターがより強くなっていくんだと思います。

多くの場合、集団の中でフザける役を勝手に担う者がいるのですが、そうじゃない方がフザけるのは年を取れば取るほど、ケガすることが怖くてできないんじゃないでしょうか。

たまに面白い人もいるんですが、そういう人は行動には出さずに、普段から脳内で面白いことをずっと追っかけてきた方なのではないでしょうか。

という感じで、ChatGPT師匠が言うように後天的にある程度大人になってからいきなりユーモアを身に付けるってのは難しいのでは?って私は思っています。

ユーモアについて勝手にまとめると

・事象や他者を広く深く観察する
・「おかしい」の仕組みを理解する
・相手に合わせて内容を編集する
・タイミングを考える

等が求められるのではないか、と。

面白いの情報収集、観察眼、分析力、情報編集力、心遣い。

ユーモア以外のデザイナーに必要な資質の部分も大人になってから身に付けるのは難しいことばかりだとは思います。

自分がつくるものは結局自分の人生であったり、ものの見方、感じ方なんだと思います。

その中でユーモアや他の必要な資質をどうすれば少しでも伸ばしていけるのか。

考えてみよう、私。

2024.04.18

最強の補欠

世の中のブログの何%が稼働しているのだろうか。

ブログがあるのに長らく更新されていないとやる気がないように見えたり、マメさがないように見えてしまう。

危ない危ない。

ということで、生存確認としての意味も含めてブログ更新。

「この方にとって今一番必要なトレーニングは何だろう?」を考えるのがお仕事ですが、学生時代から起業するまでブランクはありながらもずっとスポーツをしてきて、自分のトレーニングメニューを考える日々でした。

なので、トレーニングメニューを考えることに関しては、他の方より先に始めて長い事続けてきたというアドバンテージは今のお仕事でもあるんだと思っています。

スポーツとデザインって畑は違ってもトレーニングはトレーニングなので、いかに置き換えるかということで。

お勉強やらお仕事やらはどこかで器用なのかもしれませんが(一緒に働く奥さん曰く多々不器用な旦那らしいですが)、スポーツは本当に全くダメで。

今になってやっとこさ「同年代の中では動ける」というレベルになったような気はしますが、時すでにもうすぐ48歳。

自分が動いてるところの画像をもらっても、デブのハゲが真剣に動いているというサモ・ハン・キンポーに抱いてた何かと似たようなものを感じるだけだったりします。

が、しかし。

ゴールキーパーというポジションを30年ほど続けてきて、試合に出れない時期もちょいちょいあるわけですが、私が補欠の時の勝率の良さたるや!

毎回ベンチからチームメイトたちが快挙を達成する姿を眺め、一緒に歓喜していた次第です。

が、しかし。

私がレギュラーの時のチームの成績の悪さ、そして雰囲気の悪さたるや…。

これは自分の実力不足、準備不足、自分への甘さ、チームメイトへの甘さとかいろいろ原因はありそうです。

あと、エゴイズムが足りない!(ブルーロック世代)

そこは置いといて(志村けんと田代まさしの老夫婦のコント風)、「チーム」というものを考えさせられます。

試合に出ていない補欠も含めてチームなんだと思います。

試合に出ているメンバーは必死で自分のことでいっぱいいっぱいになりがちなので、補欠のメンバーが冷静にチームをプラスに導かないといけないのです。

戦略的なことは監督やコーチの担当なので、落ち込んでいるメンバーや熱くなっているメンバーのメンタルケア、水やタオルなどを渡したり、アップに付き合ったり。

その中でいつ自分も出場するかわからないので、自分もウォーミングアップをやりつつ。

うまくないこと、実力不相応な強いチームでプレイしていることを理解していたので、そのへんは謙虚に補欠に徹することができたのかもしれません。

強引にお仕事の話に引き戻しますが、うちのスクールで学ばれる方々は、デザイナーに就職をすると皆さん今の自分の実力より高いレベルが求められる場所に所属することがほとんどだと思います。

頑張ってもできないこと、成長するのに時間がかかることができないことは仕方がないですが、経験や潜在能力に頼らない、自分の意志だけでどうにでもなることは誰よりも全力でやった方が結果的に得です。

そうしていく中で次のチャンスが巡ってきたり、チームの中での自分への信頼、距離感が変わってくるはずです。

その時に実力を発揮できるために日々準備するしかないんです。

こういうことを言うのは現代社会では老害になってしまうんでしょう。

クレバーな人間はそういうことを言われなくてもできるでしょう。

他人に何かをアドバイスしづらい時代だからこそ、自分で「どういう行動を取るべきか?」を判断する力が求められる時代なのかもしれません。

2024.03.07

創立12周年と鶴の恩返し

2月29日で創業12年を迎えました。

「4年後に創業記念日を迎えられますように」

という思いで、わざわざ4年に1回ない来ない日に創業した弊事務所。

どうにかこうにか3回目の創業記念日を迎えられました。

お金は残ってないけど、かけがえのない12年の経験を得ることができました。

とりあえず、めでたしめでたし。

あとは12年で得た経験をどう社会に還元させ、経営に結びつけていくかですね。

頑張ろう、私。

息子くんが一人前になるぐらいまでは…(今8歳。まだまだ長い…。)。

さておき。

SNSで

「雇用してもありがたみを感じてもらいづらい」

という話をしていて、そりゃそんなもんだろうと思いつつ。

「なんか感謝されたり、得したことあったかな?」

とか考えたら、現在進行系でありました。

昔、大学卒業後に新卒で入社した会社をすぐに退職し、スクールに入学された方がいました。

一人暮らしをしながらスクールに通うけど、アルバイトは今から探すと。

「いくらあれば毎月生活できますか?」

とお聞きし、アルバイト代を設定。

スクールのお手伝いをしながら、そんなにやることもないと思うので、余った時間は勉強に充てていいよという契約です。

どこにそんな余裕があったのか!

タイムマシンがあったなら、今すぐ当時にタイムスリップし、当時の自分をぶん殴ってやりたい。

かっこつけてんじゃねーよって。

当時はそれぐらいの余裕はあったのでしょうか。

どこかで記憶が飛んでしまったのか、本当に覚えていません。

そんな感じで1年弱アルバイトをし、デザイナーとして就職してたぶん10年弱。

今は某大手企業のインハウスデザイナーでWebにグラフィックに活躍されてるみたいですが、その方のご紹介で昨年末からお二人ご入学されました。

その方がお仕事を頑張ってる証拠なんだと思うのです。

その中で

「デザインを習いたい」
「コーディングを習いたい」

という職場の同僚の方に弊校を紹介してくださってるみたいです。

しっかり恩返ししていただいてましたし、雇用していいことがあったということですね。

卒業生のほとんどの方について現在どうしているかわからないですが、こういう形で活躍されているってお教えしてもらえることは何事にも代えがたいことです。

誰もが卒業できるわけでもないし、誰もが就職できるわけでもない。

その中で結果を出して、継続していけているのは、その人が真面目に頑張った結果だと思います。

一日一日、朝起きて夜寝るまで「次の仕事」に追われているだけの日々ですが、スクール業や教える業を行う理由の一つに

「真面目に頑張っている人が報われる社会であるべきだ」

という思いがあります。

私を含めて、真面目に頑張れないのが人間だと思います。

その中で純朴で真面目に頑張っている人は報われるべきだと思いますし、報われるように方向付けするのが私のお仕事だと思っています。

12年後にどんな思いを綴るのか。

というか、12年後も会社は存続しているのか。

続けているのか。

老後は嫁さんといろんなところを旅して周りたいという思いを果たすためにもう一周頑張ろう。

著者

著者

大阪本町制作所デザインスクール代表。講師。株式会社大阪本町制作所 代表取締役。初老のおっさん。