デザインを学べる場所を提供したい。

多くのデザインスクール、Webデザインスクール、職業訓練校等デザインを学ぶための場があります。

ですが、「デザインの考え方」を教え、それが身に付くまでトレーニングを繰り返す場はいくつあるのでしょう?

「教えてもらえなくても自分の力で身に付けることができた人」

だけがプロのデザイナー、Webデザイナーとなる。

ほとんどの人はプロにすらなれずに諦める。

そういうデザイン教育界隈の常識を覆し、一部の人ではなく、「普通の人」がプロのデザイナーになるために必要な過程を経て、プロのデザイナーになれる場所を提供したい。

そんな思いでデザインスクールを運営し、14年目を迎えます。

デザインには理由があるを伝えたい。

「デザイン=センス」なのか。

持って生まれた才能だけで能力が決まってしまう業界なのか。

私自身、自分にセンスがあるのかないのかわかりません。

ですが、私はこのお仕事を20年以上続け、今では自分で広告を制作して集客し、デザインについてお教えし、添削を通じてアドバイスをしています。

「こうすればこうなる」

というロジックがあり、それに基づいて、日々デザイン業務や講師業をしています。

ロジックを自分の感覚に落とし込めば、簡単にデザインができるわけではありませんが、ロジックを自分の感覚に落とし込まずにデザインする方法を私は知りません。

その部分を自分の力だけでどうにかできる人は、すごい感性や能力の持ち主か、現場という環境で鍛え抜かれた人だけではないでしょうか。

従来の「生徒のポテンシャル頼みの教育」を生徒のポテンシャル頼みにせずに、実直に取り組んだ人がプロのデザイナーになる。

そのために「デザインには理由があること」を伝えていきたいのです。

デザインの楽しさを伝えたい。

デザインは難しいです。

学業、スポーツ、いろいろやってきましたが、自分的には一番難しいのがデザインです。

だから、面白いんです。

私達は様々なデザインに囲まれて、デザインの中で生きています。

毎日の当たり前の一つ一つに「なぜ?」があります。

「なぜ?」の中には広告デザインに共通することがたくさんあります。

もっともっと簡単に、もっともっとわかりやすく、みなさんにデザインのことを伝えたい。

そんな思いから、日々の生活のどこかでデザインのヒント探しをしてしまいます。

それは私の日々の生活を楽しくしてくれています。

退屈な日常が、毎日が発見の連続に変わりました。

仕事=義務。

仕事=我慢。

仕事=楽しくない。

仕事観は人それぞれだと思います。

仕事=楽しい。

デザインは「仕事=楽しい」になる仕事だと、私は思っています。

もちろん、自分の価値観を押し付ける気は全くありません。

少しでもデザインの楽しさをお伝えし、毎日が発見の連続になれば嬉しいなと思い、学校のお仕事をしています。

目の前の人を幸せにできる人に。

これは仕事観でもあり、人生観ででもあるのですが

「目の前の人を幸せに」

から物事を考えています。

こう見えて、意外に(笑)

かわいいひとり息子には放任主義ですが、そこだけは幼き頃からずっと伝えています。

仕事やお金だけが幸せの基準ではないのですが、仕事が苦しかったり、お金で苦しんで欲しくないのです。

なので、目の前の生徒の方にこの世を生きていく武器を持って欲しいって思っています。

今まで1,000人以上の生徒の方とお会いしてきましたが、皆さんそれぞれ違う人格です。

得意なこと、苦手なこと、人生観、みんな違います。

その中で人から必要とされる強みを身に付け、できるだけ自分でやることを選ぶ側になってほしいなって思います。

その強みを武器にして、自分の目の前の人を幸せにできる人に。

何度も書きますが、デザインは難しいです。

難しいから価値があります。

目の前の人がちょっとでも有利に、ちょっとでも幸せに生きていけるよう、力になりたい。

そんな気持ちがスクールや講師を行う私の背中を押します。

大阪本町制作所デザインスクール代表

坂元 剛