デザイン = 設計
考える + つくる
デザインって何?
アプリで翻訳してみると「設計」と出てくる。
設計とは考えて、つくること。
考える能力を高める。
つくる能力を高める。
それが学ぶべきこと。
私達はデザインに囲まれて生きている
人が考えてつくったものは、全てデザインされたモノ。
社会における様々な仕組み・システムは、全て人がデザインしたコト。
私達はデザインに囲まれて生きている。
機能とイメージ
デザインする時の基準
人はなぜ服を着るのか?
体温調整。
ケガから身を守る。
動きやすさを求めて。
制服による区別。
式典やビジネスにおけるマナー。
道徳。
羞恥心。
法律。
承認欲求。
自己実現欲求。
様々な理由が浮かぶ。
それらは、機能的理由とイメージ的理由に二分される。
広告デザインも同じく、機能とイメージを元に考える。
多くの広告において、機能とイメージの両立を求められる。
人の本能と向き合う
生物は五感を通じて情報を収集する。
生存し、子孫を繁栄させるために。
そのために本能というものが備わっている。
本能とは、無意識に取ってしまう反応、それに伴う行動。
人の本能を利用する。
それがデザイナーのお仕事。
自然由来の本能
大手ハンバーガーチェーン、大手牛丼チェーンの外観の多くが、赤・橙・黄の暖色を使っています。
子どもが大好きなアニメのキャラクター、ゆるキャラの多くは頭でっかちで手足が短く太く丸っこいです。
それらには理由があります。
人には1万年前の本能がまだ残っていると言われています。
自然の中の色から、情報を収集し、反応する。
その仕組みを理解することが、デザインの勉強の第一歩です。
社会由来の本能
流行。
なぜ、流行は発生するのか。
現代の人はホモ・サピエンスと呼ばれる種族です。
集団行動に長けている点が、その特徴とされています。
ホモ・サピエンスにとって、他者に乗り遅れずに同じ行動を取ることが、生きる上でとても大切なこと。
人と同じを求める行動心理が流行を生む。
流行りの色、流行りの形にはそれ以上の意味はないのかもしれません。
デザインと情報伝達
お客様の課題を解決するのがデザイナーのお仕事。
その上でお客様に代わって、お客様のメッセージを顧客に代わりに伝達することが、多くのデザイナーに与えられる最初のお仕事。
画を使ったコミュニケーションができないと、デザイナーとしてのチャンスをもらえることは、まずない。
情報設計
広告を見る人に何を伝えるべきか。
広告を見る人は何が不安なのか。
広告を見る人はどうすれば行動に移すのか。
全て設計する。
それがデザイナーのお仕事。
情報の整理
情報伝達。
私達デザイナーが扱う情報とは、文字と画像。
それらに優先順位をつける。
それらをグループに分ける。
みんな広告なんて見てるヒマはない。
人を振り向かせ、行動に移させるには簡潔に伝わらないといけない。
視覚
人の情報収集システム
人は五感を利用して情報収集を行う。
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚。
人は情報収集の80%を視覚を通じて行うと言われている。
人は脳の1/3を視覚に費やしていると言われている。
その視覚を利用した情報伝達法。
錯覚
「近いものは同じもの」
そう思ってしまうのは、人の脳の特徴。
錯覚を利用した情報伝達法。
色と形
色・形・奥行き・動き。
人の視覚が認識していると言われるもの。
色と形から主な情報を収集している。
信号機はなぜ色の差を利用して情報伝達をするのか。
形の差を利用することにより、情報伝達にどういうメリットをもたらすのか。
それらを知らずに画の表現なんてできるはずがない。
デザインの分解
レイアウト
位置。どこに置くか。どのように置くか。揃えるのか揃えないのか。
大きさ。文字や画像の大きさ。大きさを利用し、情報に優先順位をつける。
余白。高級店は広々としている。大衆向けの店はせまい。そこには理由がある。
色
「好きな色は何?」
誰しもが色鉛筆の色名を答える。
そのほとんどが色相の話、色みの話。
色鉛筆で表現できない世界が私達のお仕事。
濃淡、明暗もコントロールして情報伝達する。
色のルールを決めて、数値化する。
全てに意味がある。
文字
書体。文字の形。無数の書体がある。それらを機能とイメージを考えて使い分けないといけない。
太さ。太い文字は力強く伝わる。太い文字はあたたかく伝わる。細い文字は美しく伝わる。細い文字は読みやすい。
社会においてテンポよく話すことが大切。ただ、高級店の店員はゆっくり話す。それらを再現するのが文字間・行間。
画像
世の中のことを全て文字列化することはできない。膨大な量になってしまう。
画像は一瞬で大量な情報を伝達しうる。
色、形、質感、雰囲気、変化の様子。
写真、イラスト、図や表。
画像を使えないと適切な情報伝達はできない。
線と面
世の中には無数の広告デザインある。
その中には文字と画像と線と面しかない。
線と面、それ自体には何の意味もない。
周りの文字や画像と一緒になって初めて意味をなす。
線と面は、画を使った情報伝達を単調なものから解放してくれる。
スクールの
ゴール設定
レイアウト、色、文字、画像、線と面の理屈を学ぶ。
理屈を学んでも、それらを自身の感覚に落とし込み、再現できないと意味はない。
論理を自身の感覚に落とし込めば、機能とイメージを両立するデザインができる。
そこまでの決して安易ではないトレーニング。
受講修了する、就職する、ゴールはそこではない。
それはデザイナーとしてのスタートラインに過ぎない。
そこからが本当の学びの始まり。
それが大阪本町制作所デザインスクールで学ぶということ。